夏のリフレッシュドリンク〜梅シロップと梅サワーの作り方〜
今回は、梅しごとの中でも簡単に作ることのできる梅シロップと、お酢を入れたさっぱりとした飲み心地の梅サワーの作り方をご紹介します。気分が爽快になるリフレッシュドリンクです。気分転換にいかがでしょうか?
梅シロップのレシピ
●道具
保存瓶 (2L用)
竹串
ふきん
●材料
青梅 500g
花見糖 300g
作り方
1)青梅をボウルに入れて、流水でよく洗いザルに上げて水気を切る。傷のある梅は取り除く。
2)竹串で一粒づつ丁寧にヘタをとり、清潔なふきんで水気をしっかりと拭き取る。
3)チャック付きの袋に入れて、口をしっかり閉じ、冷凍室で半日以上かけて凍らせる。
凍らせると果肉の組織が壊れ、梅のエキスが染み出しやすくなります。
4)アルコールか熱湯で消毒した保存瓶に、青梅と花見糖を交互に入れる。一番上が花見糖で終わるように表面を覆う。冷暗所に置き、1日1回揺すって全体に馴染ませる。
5)1週間ほど経ち、花見糖が溶け切ったら完成です。
完成したら、梅を取り出し、シロップだけにして冷蔵室で保存します。
梅シロップは基本的には梅と砂糖が1:1の割合で作ります。使用するお砂糖は、花見糖以外でも、氷砂糖、グラニュー糖、黒糖、てんさい糖でも作れますので、お好みの味で仕込んでください。梅シロップは、アルコールを含まないので、お子さんやお酒の飲めない方でも楽しんでいただけます。
梅シロップの使い方
濃厚なので、水や炭酸水などで割ってお召し上がりください。
牛乳に入れてラッシー風にしたり、そのままヨーグルトにかけるのもおすすめです。紅茶に入れると芳醇な香りに梅の風味が合わさり、大人な味わいになります。
Q.梅シロップの砂糖が溶けない原因と対処法は?
A.原因として考えられるのは、梅に対して砂糖の量が1:1より多いこと、また、冷蔵庫で保管していて温度が低いなどが考えられます。温度が原因で溶けない場合は、日の当たらない涼しい場所で常温保管すると数日で溶け出すでしょう。
砂糖が沈殿している場合は、攪拌することでエキスと砂糖が混ざりやすくなるので、瓶を転がしたり逆さにしてみましょう。溶けるまで二、三日かかるので定期的に揺すりましょう。
どうしても溶けない場合は、消毒した菜箸で沈殿した砂糖を崩すか、梅を取り出して、シロップだけをホーロー鍋に入れ、沸騰しない程度に火にかけて溶かしましょう。溶かしたシロップは冷めてから瓶に入れて冷蔵で保管します。
Q.梅シロップの賞味期限はどのくらい?
A.冷蔵室で保存し二ヶ月を目安に飲み切ってください。
Q.梅シロップの梅はいつ取り出す?
A.入れたままにすると、渋みやカビの原因になってしまうので、10日ほどで取り出しましょう。
Q.梅シロップの梅は食べられる?
A.未熟な生の青梅には、アミグダリンという毒性が含まれていて、中毒の原因になるため食べられませんが、塩漬けや砂糖漬けで加工された梅は、アミグダリンが糖に変わり毒素が分解されます。よって、梅シロップの梅は、砂糖に長い間漬けているので中毒を起こす心配はありません。取り出した梅は、砂糖漬けとしてそのまま食べたり、梅ジャムにしたり、刻んで料理に使うのもよいでしょう。
梅サワー(果実酢)のレシピ
●道具
竹串
保存瓶 (2L用)
●材料
青梅 500g
氷砂糖 300g
お酢 500cc
作り方
1)青梅を丁寧に水で洗い、渋味が出るのを防ぐために、たっぷりの水に1〜2時間つけてアク抜きをする。完熟梅で作る時はアク抜き不要です。
2)青梅の水気をタオルでしっかりと拭きとり、竹串で一粒づつ丁寧にヘタを取り除きます。
3)殺菌した保存ビンに青梅と氷砂糖を交互に入れる。
4)お酢を一気に注ぎ、蓋をして冷暗所で保存する。
5)砂糖が溶けやすくなるように、毎日瓶を揺すります。漬け込みから1〜2ヶ月で梅の実がしぼんできたら完成です。 冷暗所で保管し数ヶ月を目処に飲み切りましょう。
お酢の種類は、黒酢、米酢、白ワインビネガー、リンゴ酢など、お好みで作ってみてください。食欲増進の効果もあるので、食欲のない時に、食前に飲むのもおすすめです。
おまけ
果実酢の梅サワーと紛らわしいですが、よく居酒屋で見かける梅干しサワーは焼酎を炭酸で割って、梅干しを入れたものです。ご自宅でも簡単に作ることができます。焼酎に入れる梅は塩分濃度8%〜15%の梅干にすると、味のバランスがよくおすすめです。コップの底に沈んだ梅干をマドラーで潰して飲むと、梅の味が広がってすっきりとした味わいです。果実感のある大きめの梅干しがよく合うので、お好みの焼酎と梅干しで試してみてください。
まとめ
今回は夏にピッタリの梅ドリンクを紹介しました。梅の爽やかな風味と、まろやかな口当たりはどんな飲み物にもよく合います。体に染み渡るので夏の疲れを癒してくれること請け合いです。