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梅干しでデトックス|梅流しのレシピ・やり方

「梅流し」という言葉を聞いたことはありますか?梅流しは、便通をスムーズにして、腸内の老廃物を排出しようとする食事療法のことです。老廃物が排出されることで体が軽くなりダイエット効果やぽっこりお腹の改善、また腸の機能を回復するので体調を良い方へ導く効果があります。今回はそんな梅干しを使ったデトックス法「梅流し」のレシピとやり方をご紹介します。

腸活が大事な理由

腸は“第二の脳”と言われており、体内の免疫細胞の60%以上が存在しています。腸内環境の悪化は免疫力の低下に繋がり、風邪や病気になりやすいだけでなく、腸には脳に次ぐ神経細胞が存在し、感情にも深く関わっています。腸の不調は脳に反映され、脳に受けたストレスは腸に反映されます。このネットワークは「腸脳相関」と呼ばれており、腸は心身の健康に大切な役割を担っています。

腸内環境をリセット!梅流しで美腸になる?

梅流しは、大根+梅干しの相乗効果で老廃物を流します。それぞれに腸に良い働きのある成分が含まれています。

腸内環境を整える梅干しの成分

・クエン酸
クエン酸は腸内環境を整える効果がある。また腸に刺激を与え、ぜんどう運動を促進する効果がある。・カテキン
ウェルシュ菌などの悪玉菌の増殖を抑える効果が期待できる。・植物性乳酸菌
腸内で善玉菌のエサとなり善玉菌を増やしてくれる役割がある。胃酸に強いので生きたまま腸に届く。

・マグネシウム
便の水分量を増やし、排出しやすい柔らかな状態に整える。

 

腸内環境を整える大根の成分

・水分
大根は成分の95%が水分で、腸内の便を柔らかくし、排出しやすい状態へ整えてくれると考えられる。・消化酵素
でんぷんを分解するジアスターゼ、たんぱく質を分解するプロテアーゼ、脂肪を分解するリパーゼなど、消化酵素が豊富に含まれる。消化不良を解消し、胃腸の働きを助けてくれる。※酵素は熱に弱い性質があるため、効果的に摂取するにはおろして食べるのがよいでしょう。・食物繊維
便のカサを増やす不溶性食物繊維が多く含まれる。不溶性食物繊維は腸内の善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やしてくれる。

・ビタミンC
腸内で善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やす効果が期待できる。特に大根の葉に多く含まれるため、葉も残さず食べるとよい。

梅流しのレシピ・方法

用意するもの
大根‥‥1/2本
梅干し‥‥2〜3個
出汁用昆布‥‥15g
水‥‥1.5L
味噌‥‥お好みで

手順
❶昆布の表面についた汚れを固く絞った布巾で拭き取る。
❷保存容器に昆布と水を入れ、冷蔵庫で半日寝かせる。時間のない時は30分程度でもOK。
❸昆布と水を鍋に移し、中火にかける。煮立つ前に昆布を取り出す。
❹大根の皮をむき、暑さ2センチ程度の輪切りにする。
❺❸の鍋に大根を入れ、柔らかくなるまで中火で煮る。
❻大根に竹串がすっと入る程度に柔らかくなったら、梅干しの実をほぐしながら入れさらに5分煮る。

食べ方
❶まずは煮汁を大きめの茶碗いっぱいに入れ、ゆっくり飲み干す。
❷次に大根や梅干を食べつつ、煮汁を飲む。
❸鍋が空になるまで❶❷を続ける。大根は好みで味噌をつけて食べても良い。

梅流しのポイントと効果的なタイミング

Point1.空腹時に行う
空腹感のない時や食後は効果が得にくいため、空腹時に行いましょう。おすすめは、朝・昼を通常通り食べて、夜に夕食の置き換えとして梅流しを行う方法です。または、夕食を抜いて翌日の朝に行うのもよいでしょう。

Point2.外出予定のない日
梅流しを行うと、1日何度も排便が得られることがあるため、落ち着いて体調管理ができる在宅日に行うのがよいでしょう。

Point3.適度に運動を取り入れる
多くの場合、梅流しの後30分〜1時間程度で便意を催すことが多いようですが、人によって便意が催されない場合は、軽い運動を取り入れましょう。ストレッチや近場にとどめた散歩を取り入れると腸が刺激され便意が催されます。

梅流しの効果効能

梅流しは、普段の食生活では出すことが難しい腸内に溜まった宿便を排出し、腸壁にこびりついた老廃物を出す効果があります。悪玉菌優位になった腸内環境が、梅流しで一度リセットされることで、腸の機能を回復へと導き、体調がよくなる効果があります。
断食と組み合わせて行うと、より高い効果が得られますが、断食なしで1日1食を梅流しに置き換えるだけでも効果が得られるとされています。
また、善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れてしまうと、ニキビや乾燥、くすみ、過剰皮脂など肌荒れの原因にもなりますが、腸内環境が整うので肌に栄養がいきわたり美肌効果も得られます。食べ過ぎが改善され痩せるなどダイエット効果が得られる人もいます。
また、梅干しに熱を加えるとムメフラールという成分が生成され、この成分は血液をサラサラにする役割があるため、動脈硬化の予防や血中コレステロール抑制、老化防止などにも効果が期待されています。

※梅流しの注意点
・投薬、治療中の病気のある方は自己判断で行わないようにして下さい。特に消化器系の病気や、消化器の手術をして一年位内の人は禁忌です。
・妊娠中や成長期の子供は行わないこと。
・腸壁が一時的に荒れるため何度もやらないこと。
・断食と合わせて行うときは水分が不足しやすくなるため、万全の体調のもと行 う。

まとめ

いかがでしたでしょうか。効果には個人差があるため、無理のない範囲でご自身の身体に合わせて行うようにしてくださいね。また梅流しの後は、食べたものを吸収しやすくなるので、体に優しい食品を取ることを心がけ、刺激の強い食品は避けるようにして下さい。
梅流しがハードルが高いなと感じる方は、煮大根や、梅干し、梅肉エキスなどから日常生活に取り入れてみて下さいね。腸に良い乳酸菌の含まれる発酵食品やチーズも継続的に摂るようにし、適度な運動と規則正しい生活によって美腸になりましょう。

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