梅の生産 〜農園の風景〜 1)花言葉は気品 12月頃から梅の木に小さなつぼみが膨らみはじめます。 温暖な和歌山らしく2月の上旬には真っ白で花言葉通り「気品」のある花が咲き、農園一面を白く彩ります。 2)ミツバチの力 梅の品種や地域によっては農園に巣箱を置き、蜜を求めて飛び回るミツバチを受粉の媒介に活用しています。 ミツバチの活動次第で梅の収穫が大きく左右されることもあります。 3)梅は果物 5月になると梅の実はふくよかに青々と枝になり、6月の中旬ごろには紅色から黄色へと染まり完熟を迎えます。 完熟梅の香りはとてもフルーティーで桃のような甘い香りです。 4)さあ収穫 たわわに成熟して枝から自然落下した完熟梅は敷き詰められたネットの上に。 完熟の甘い香りに惹かれて鳥や虫が寄ってくる前に急いで収穫、ひと粒一粒丁寧に手で拾います。 5)最初の選別 収穫した完熟梅は天然水できれいに洗って汚れを落とします。 洗浄後の梅はサイズ毎に選別され、また鳥や虫に食べられたり病気などで発育が悪いものは取り除かれます。 6)急いで塩漬 完熟梅は出来るだけ早く塩漬けにしないと痛んでしまいます。 塩漬けの状態で1ヶ月以上寝かせます。 やがて梅の実から梅酢があふれて梅干しが漬け上がります。 7)天日干し ちょうど梅雨明けとともに天日干しに。 夏の強い日差しが梅の余分な水分を蒸発させ、梅の表面に付着した微生物も強い日差しで殺菌する効果もあります 8)均等に干す 天日で干し上げるのは約3~5日間。 均等できれいな干し上がりのために裏返し、裏返しを手作業で繰り返します。栽培から収穫、塩漬とされた梅はようやく白干し梅干しに。 味と安心の追求 〜製造工場にて〜 1)まずは選別 工場に運ばれた梅干は生産者が判るように倉庫にて保管されます。 その後2次加工に入る前によく洗浄し、色、形、手触り、シミの有無など厳しく選別されます。 2)より美味しく 厳しく選別された梅はより美味しく仕上げるため、独自の調味液で再度漬け込みます。 雑菌や酵母が繁殖しないよう一定の温度のもと2週間ほどしっかり漬け込みます。 3)最後の選別 漬け上がった梅干を製品としてパックに充填。 手作業で丁寧にひと粒一粒、容器に充填されていきます。